今回の話題の中心はWebサイト,電子出版,ビデオ,エンタープライズアプリケーション,ゲームといったマルチスクリーン戦略についてである.
具体的には,
- 電子出版をサポートする「Adobe Digital Publishing Suite」
- Google TVでも採用され,ストリーミング動画の再生やWebブラウザ内からのGPUハードウェアアクセラレーション(動画再生支援)にも対応した「Flash Player」
- TVの中でAIRアプリケーションを利用する為の 「AIR for TV」
- 従来のコンポーネントやスキンをタッチスクリーン上でもそのまま利用可能「Flex 4.5」
- BlackBerry社の新しいタブレット端末PlayBook向けのAIRアプリケーション開発ツール「BlackBerry PlayBook Developer Kit」
- Android端末上でのAIRアプリの実行環境「AIR for Android」
- PCだけではなく,テレビやタブレット,スマートフォンにも対応した「Adobe AIR 2.5」
- 様々なデバイスで利用できるアプリケーションを,各デバイス向けに提供されているアプリのストア内で配布/販売可能となる「Adobe InMarket」
また,「Adobe AIR 2.5」は H.264動画のGPU支援再生に対応している.上記の「AIR for Android」の3Dハードウェアアクセラレーション対応とあわせて,従来の「Flashは動作が重い」への批判に対する解答であると思われる.
ただしハードウェアアクセラレーションは, 対象とする機種やプラットフォームの構成に大きく左右される.そのためFlashのメリットの一つである,多数のプラットフォームへのフラットな対応が後退する可能性も含む.
例えば特定機種のみハードウェアアクセラレーションに対応し,その他機種はソフトウェアレンダリング対応となった場合,開発者は個別に対応せざるを得ず,結果として従来の利点であった複数デバイスへの対応の利点が薄れてしまう.
ちなみに,10/7のAdobeがMicrosoftに買収されるかもしれないというNew York Timesの報道に対して,AdobeのCEOは「同社は独立して成長していくことを目指す」と語ったとか.Adobe+Microsoftは面白い組み合わせだけに残念:-P
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